メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

日本シリーズ

データ戦でも勝利 ソフトバンク

日本シリーズの第4戦に勝利し、喜ぶ工藤監督(中央)とソフトバンクの選手たち=ヤフオクドームで2018年10月31日、森園道子撮影

 2年連続の日本一に輝いたソフトバンク。日本シリーズ中は工藤監督の大胆な采配や豊富な戦力にスポットライトが当たったが、それらを支えたのは12球団屈指の膨大なデータだった。

     シリーズ開幕前、選手を集めた円陣で工藤監督は「相手を知ることが大事だ」と説いた。「(広島とて)交流戦と全く一緒というわけにはいかない。日本一が懸かる緊張した中でのデータも大事。相手を知ると冷静に判断できる」と指揮官は言う。捕手の甲斐も「短期決戦は一つのミスで終わる。それだけの準備だけはしてきた」と自信を見せていた。

     一例に、相手の主軸である丸を打率1割6分に封じ、仕事をさせなかった点が挙げられる。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで西武・秋山を打率1割5分に抑え込んだのと同様、短期決戦でデータを一助に相手の軸となる打者を徹底的にマークし、打線を分断させた。

     ソフトバンクは数年前からデータ会社と提携し、対戦相手の情報の集積と活用をチームぐるみで進めてきた。各選手にはタブレット端末が支給され、レギュラーシーズン全試合とCS、オープン戦の映像を過去数年間にわたって自由に見ることができる。さらに「対左打者」や「適時打を打たれた球」など細かく検索できるようになっており、打球の回転数なども併記されている。これらのデータは試合後、遠征先でバスに乗り込む時には閲覧が可能だ。

     関本塁・チーム分析担当ディレクターは「短期決戦だからといって直前にバタバタすることなく、準備できた状況を作れている」と語る。普段から情報を蓄積し、それを活用する選手も扱い慣れているからこそ、シリーズ直前でも準備の段階ですでに広島をリードしていた。

     ソフトバンクは今年3月、データ分析に優れるライブリッツ社に依頼し、走塁や守備での選手の動きのデータ化にも乗り出した。まだ実験段階だが、将来的には投球フォームなどの動作解析にも着手する構想もある。「世界一」を旗印にする球団は、日本一に満足することなく球界のトップを走り続けるつもりだ。【生野貴紀】

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. KDDI 3Gサービス 22年3月末終了 携帯大手で初
    2. 選抜高校野球 21世紀枠、推薦46校出そろう
    3. 上戸彩 娘とTikTokにハマり中 動画撮影にも挑戦
    4. フィギュアGP 羽生SP首位、世界最高得点で ロシア杯
    5. 質問なるほドリ 5Gどんな通信? 動画も超高速ダウンロード 自動運転支える=回答・森有正

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです