メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

武田 砂鉄・評『彗星の孤独』寺尾紗穂・著

重なり合うことを求めず出会った意味を探し合う

◆『彗星の孤独』寺尾紗穂・著(スタンド・ブックス/税別1900円)

 ここまで起きたことを受け止めようとするのがやたらとしんどい時、同時に、これから起きそうなことまで抱えてしまうから、もっとしんどくなる。前借りして抱えこむ様子に対して「大げさだよ」なんて言葉で処理されると、すっかり身動きがとれなくなる。視界がせばまる。

 音楽家・文筆家の寺尾紗穂が記したエッセーを一編ずつ読み進めていくと、横軸・縦軸の話にぶつかる。「私たちは、普段横軸の世界に生きている」けれど、「詩の朗読や音楽というのは、そこに、縦軸を現前させることができるように思う」。音楽、あるいは読書のすごいところは、「同時に多数の人に時間の縦軸を見せられるところ」。

この記事は有料記事です。

残り589文字(全文924文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ヤングケアラー~幼き介護 認知症の母を殺さなかった少女 元ヤングケアラー 27歳の今

  2. 乱交パーティー数十回主催 福岡県警職員を懲戒免職、売春防止法違反で起訴

  3. ENEOSが先制 一回から4連続安打 ホンダと対戦 都市対抗

  4. 「パパ活への興味本位で」少女にみだらな行為 小学校教諭、懲戒免職 福岡県教委

  5. 東京で新たに561人の感染確認 2日連続で500人超 新型コロナ

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです