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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

ヨーロッパの「迷宮」(ラビリンス)を彩る多国籍な劇場〜ルクセンブルク大劇場

幾何学模様が浮かび上がる夜のルクセンブルク大劇場

 不思議な街である。

 第一の公用語は別にあるはずなのに、店に入るとフランス語であいさつされる。ドイツとも国境を接しているからドイツ語も通じるが、向こうから使われることはまずない。なぜか、世界言語である英語はそれほど通じない。

 街角で聞こえてくる言葉はもっと多彩だ。フランス語、ドイツ語、英語そしてイタリア語。隣国のベルギーや、オランダの言葉もあるようだ。そして、第一の公用語のルクセンブルク語。筆者に聞き取れるわけもないけれど、なんとなく見当はついた。

 言葉や人種が混沌(こんとん)としているにもかかわらず、街はいたって清潔。緑も多く、歩いていて心地よい。中心部をぶらついていてふと気がつくと、目の前にある可愛らしい建物が「大公宮殿」だったり「議事堂」だったりするのだから驚いてしまう。

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