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大岡信と戦後日本

/8 「前衛短歌」論争 新たな詩表現を求めて

 1956(昭和31)年、雑誌『短歌研究』3月号に、「論争 前衛短歌の方法を繞(めぐ)って」のタイトルで2本の論文が掲載された。「想像力と韻律と」と題した大岡信(まこと)の文章と、それをあらかじめ読んだうえで書かれた歌人、塚本邦雄(20~2005年)の「ガリヴァーへの献詞 魂のレアリスムを」である。塚本論文の表題は、大岡が文中で、系統的に歌集や短歌雑誌を読んでいないとして、自らを「大人国を訪れたガリヴァー」になぞらえたところからきている。

 2人が同誌で数回にわたり応酬を重ねるとともに、他の歌人、詩人、俳人も次々と寄稿し、議論に加わった。論争を仕掛けたのは同誌編集者の杉山正樹(せいじゅ)(33~09年)。彼は翌57年、詩人の吉本隆明(24~12年)と歌人の岡井隆さん(28年生まれ)、58年には詩人の嶋岡晨(しん)さん(32年生まれ)と歌人の寺山修司(35~83年)による論争をそれぞれ企画、展開した。近代以降の短歌論争史に詳しい歌人の…

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