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満州と山形 第3部・開拓のルーツを訪ねて/1(その1) 「開拓の父」加藤完治の悔恨 /山形

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戦後も農業教育に献身 「可愛い教え子大勢殺してしまった」

 旧満州(現中国東北部)に渡った満蒙開拓団の生還者には、「満州開拓の父」と呼ばれた加藤完治が戦後、間もなくして亡くなったと受け止めている人が少なくないと聞く。「生きている姿を想像できない」のだという。だが加藤は1967年に83歳で他界するまで、農業教育に身をささげた。戦後をどのように生きたのか。遺族の住む水戸市を訪ねた。

 同市内原町の加藤完治記念館で出迎えてくれた加藤の四男、弥進彦(やすひこ)さん(96)は、父親と同様に長いあごひげを伸ばしていた。加藤が所長を務めた山形県立自治講習所(山形市)の公舎で21年に生まれた弥進彦さんは「父は終生、教育者だった」と強調する。

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