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余録

「一升星」「羽子板星」「お草星」「つとぼし」「群がり星」…

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 「一升星」「羽子板星」「お草星」「つとぼし」「群(むら)がり星」……これらはみな星団の「すばる」の異名という。見える星の数から「六連(むつら)星」ともいうが、七つ見えるとして「ななつぼし」と呼ぶ地方もある▲欧名「プレアデス星団」はギリシャ神話の7人姉妹にちなむ。星を七つと数えたのだが、六つしか見えないともいわれ、姉妹の1人の行方が話題となる。人間との結婚を恥じて消えたとか、トロイの滅亡を悲しんで隠れたとかいわれた▲自動車メーカーSUBARUのエンブレムは六連星である。戦前の中島飛行機の流れをくむ6社の合併にちなんで生まれた「スバル」ブランドは、水平対向エンジンなどユニークな技術で巨大メーカーと一味違う存在感を示してきた▲その技術集団に何があったかと思わせる検査不正の相次ぐ発覚である。無資格検査、燃費・排ガスデータ改ざん、ブレーキ検査不正と続き、先月には不正は昨年で終わったと言明しながら、今度は先月まで続いていたとの説明である▲聞けばこの10年で世界販売台数を倍増させたという同社である。この急成長に検査体制が追いつかなかったというのは分かりやすいが、経営陣が不正への対策や説明に追われているさなかにも不正が続けられていたのでは救いがない▲すばるの語源は「統(す)べる」、多くのものを一つにくくることで、ブランド名も6社を統べる意思を表していた。ガバナンス(企業統治)の惨状を恥じて星がまた一つどこかへ消えないよう気をつけた方がいい。

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