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京都

嵐山の鵜飼施設 日中不再戦碑の正面で、建設凍結

飼育施設の計画地。手前の東屋を撤去して建設しようとしたが、周囲に施す植栽で日中不再戦の碑(右奥)の正面に当たる西側が遮られてしまうところだった=京都市右京区で2018年11月6日午後1時55分、篠田直哉撮影

 京都の夏の風物詩、鵜飼いのウの飼育施設を嵐山公園(京都市右京区)で計画していた嵐山通船(同)は6日、計画地東側にある日中不再戦の碑の管理団体から「中国の方角に向いて建立されたのに遮られる」と猛反発を受けたとして、計画を凍結したと明らかにした。観光客に飼育段階を見てもらい鵜飼い文化を発信しようとしたが、石碑建立の経緯に配慮した格好となった。

 鵜飼いを主催する嵐山通船は、嵐山地区に飼育施設を持っているが、環境改善や鵜飼い文化のさらなる発信を狙って、観光地の嵐山公園で整備を計画。運営は同社の湯川直樹社長が副理事長を務める嵐山鵜飼観光文化振興協会が担う予定だった。

 公園中之島地区にある京都府管理の国有地約360平方メートルを借り、石碑西側のあずまやを撤去して施設周囲を植栽で囲み、支柱は樹木風の茶色にするなど景観に配慮して、来月の着工を目指していた。

 一方、予定地東側の不再戦の碑は日中戦争の発端となる盧溝橋(ろこうきょう)事件(1937年)から30年の節目に計画され68年に建立。毎年9月、管理する日中友好協会京都府連合会のメンバーが碑前で集会を開いてきた。

 府京都土木事務所は今年4月に振興協会側から計画を打診され、府連の了解を得るよう指導。振興協会から9月6日に「了解を受けた」と連絡を受けたため、許可したという。

 府連の井手啓二理事長(立命館大名誉教授)によると、湯川社長から同日、計画を伝えられたが了解しておらず、メンバーは「碑には平和の願いが込められ中国のある西を向いているのに、植栽などで遮断される。碑文も見えず集会を開けない」と反発している。

 府連は土木事務所が許可した責任を問う姿勢を強めているため、嵐山通船も着工は不可能と判断したとみられ、湯川社長は6日、毎日新聞の取材に「了解が得られない以上、計画は凍結し別の場所で建設する」と説明。土木事務所の井上久司・施設保全室長も同日、「碑が西側を向いている意味は私たちも分かっていなかった」と釈明した。【篠田直哉】

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