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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/97 第二話 姑の墓=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 --これも縁だわね。

  と、おりんはうなずいていたという。

 かがり屋では、女たちが花の盛りに墓所の丘に登ることは、二度となかった。それどころか女花見もやめになり、男たちも村の花見に加わらなくなった。

「次々と不幸があっても、叔母は気丈にふるまっていましたが、以前のようにからっと明るい気質(たち)ではなくなり、あまり笑わなくなりました」

 おりんは、もう子供を望めるかどうかわからなかったが、入り婿が亡妻とのあいだに儲(もう)けた男の子を二人連れてきたから、かがり屋の跡取りの心配はなくなった。

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