- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

1999年春、一橋大社会学部を卒業した鈴木のりたけ=本名・典丈=さん(43)は、JR東海で社会人としての第一歩を踏み出す。当時は就職氷河期の真っただ中。実のところ、出版社や放送局への就職を目指していたという。
「出版社の面接に遅れて、面接官に『遅刻するなんて信じられない』って叱られたこともあったみたい」。母茲実(ますみ)さん(73)は、息子の「就活奮闘記」を、愉快そうに振り返る。
少年時代は「面白い子」として名をはせた典丈さん。JR東海の担当者にも、「君はイロモノ採用だ」と言われたほどだが、入社後は東海道新幹線の運転も任されるなど、母の目には、堅実な鉄道マンとしての人生が続くかに見えた。
この記事は有料記事です。
残り1095文字(全文1393文字)