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「新芸」とその時代

(51)新芸と日本の音楽家Ⅱ 賀集裕子

ピアニストの賀集裕子=1965年ごろ

難関の国際コンクールで快挙

 1956年6月2日、ベルギーの首都ブリュッセルで行われたエリザベート王妃国際音楽コンクールの本選会最終日に日本人の女性ピアニストが登場した。当時パリに留学中であった賀集裕子(かしゅう・ひろこ)である。国際コンクールの中でも最難関の一つとされ、この年ピアノ部門は4年ぶりの開催で、86人の応募者のうち棄権者を除く60人が参加。2度の予選を勝ち抜いた賀集は、本選でラヴェルの「夜のガスパール」のスカルボ、課題曲のルネ・デフォッセの新作を演奏。最後にベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を力強く弾き終えると、客席から大きな拍手がわき起こった。

 日付が変わって深夜0時半過ぎ、審査結果が発表された。前評判の高かったラザール・ベルマンは第5位。1…

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