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福井

かこさとしさん遺作絵本「みずとはなんじゃ」店頭に

卒寿を祝う会でのかこさとしさん=神奈川県藤沢市で2016年3月、木村葉子撮影

 今年5月に92歳で死去した絵本作家、かこさとしさんの遺作が8日刊行され、福井県内の書店にも並んだ。絵本「みずとはなんじゃ?」(小峰書店、1620円)で、病床のかこさんが原作とラフ画を担い、絵本作家の鈴木まもるさんが仕上げた。豊かな里山の広がる福井県国高村(現越前市)で生まれたかこさんらしく、自然との共生を呼びかける一冊となった。【塚本恒】

     水が水蒸気や氷に変化する様子や地球上で循環する仕組みを描いた全32ページ。「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」など愛らしいキャラクターが登場する絵本だけではなく、コウノトリや消化の仕組み、宇宙など自然や科学の基本を分かりやすく紹介してきたかこさんらしい仕上がりとなった。特典で絵本のラフ画や執筆の経緯などを紹介した冊子も付いている。

     出版元の小峰書店によると、今年3月に絵本の制作半ばでかこさんが体調を崩したため、家族と相談した上で科学の知識も豊富な鈴木さんに絵を依頼。鈴木さんとかこさんが打ち合わせを重ね、絵本を完成させた。編集者の小林美香子さん(44)は「人と自然の共生を最後まで訴えていたかこさんの思いが絵本を通して子どもたちに伝わってほしい」と期待する。

    「みずとはなんじゃ?」など、かこさとしさんの作品が並ぶ特設コーナー=福井市二の宮5の勝木書店新二の宮店で2018年11月8日午後2時42分、塚本恒撮影

     この日は、福井市二の宮5の「勝木書店新二の宮店」も計20冊を入荷し、店の入り口付近に特設コーナーを設けて平積みした。既に7冊の予約が入っており、清水俊浩店長(55)は「かこさんの作品については亡くなられてからも問い合わせ続いており、想像以上の反響に驚いている。最後の作品をぜひ手にとって見てほしい」と話した。

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