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長崎・大村

心育む街角図書館 賛同広がり17カ所に

岩崎さん宅の前の小さな図書館=長崎県大村市で、足立旬子撮影
使用済み冷蔵庫を利用した小さな図書館=長崎県大村市で、足立旬子撮影
花の鉢植えをのせた小さな図書館=長崎県大村市で、足立旬子撮影

 自宅の前や商店街に小さな木製の箱などを置き、地域の子どもたちに絵本を無料で貸し出す「小さな図書館」の設置が、長崎県大村市で広がっている。住民たちの地域交流に一役買っている他、それぞれ個性のあるデザインも「インスタ映えする」と話題で、市もマップを作製して地域おこしにつなげようと盛り上げている。

     小さな図書館は「マイクロライブラリー」とも呼ばれ、米国で設置運動が始まった。子どもが成長して不用になった絵本や児童書などを中に入れ、誰でも自由に借りられる仕組みだ。同市は子育て支援プロジェクトとして2016年12月に2カ所を設置。自前で設置する市民も相次ぎ、今では17カ所に増えた。

     同市上諏訪町で工務店を営み、絵本の読み聞かせ活動をしている岩崎秀雄さん(37)も昨年3月、「子どもたちが本に触れる機会になる」と三角屋根に扉が付いた木箱を手作りし、自宅前に置いた。

     子どもの目線に合わせた高さ約1メートルの箱を開けると、絵本や児童書十数冊が並ぶ。返却期限はなく、他の小さな図書館に返してもいい。「どんな本が入っているかな」。長女の彩芭(いろは)さん(10)は、いつも扉を開けるのを楽しみにしている。

     岩崎さんが中に入れる本の寄付を呼びかけたところ、絵本や児童書など約100冊が集まった。「子どもたちだけでなく、孫のためにと本を借りていくお年寄りもいる。木箱は見た目もすてきで街も輝く」と話す。

     昨夏にワークショップを開いて参加者と一緒に木箱を作ったところ、設置の輪が広がった。木箱の上に花の鉢植えを置いている同市宮小路2の久米真弓さん(40)は「小学校の通学路なので、行き帰りにたくさんの子どもたちがのぞいてくれる。子どもたちを見守る中で、地域の人たちとの会話も生まれている」と声を弾ませる。

     市内に点在する小さな図書館は、使用済みの赤い冷蔵庫を使った本棚や、野菜販売車に積まれた移動式など、デザインもさまざま。「インスタ映えする」と話題になっており、同市は各所を巡れるように設置者の許可を得てマップも作製し、紹介している。

     マップは「大村市子育て応援リユースプロジェクト」のホームページ内の「小さな図書館」で見ることができる。【足立旬子】

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