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「中国大陸への反攻」に備えた台湾の島、初公開

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 毛沢東率いる中国共産党と、蒋介石の国民党がかつて激戦を繰り広げた金門島。台湾が米国の支援なども得て死守し、今も烈嶼(小金門)など他の11の島々と合わせて台湾の金門県に属する。このうち最激戦地の大胆島が今年、初めて一般向けに公開された。金門県の許可を得て、現地を取材した。

アモイから4キロ強しか離れていない最前線

 大胆島は、金門島から西へ約12キロ。中国・アモイの南側に位置し、アモイからは最短距離で約4.4キロしか離れていない。大胆島とそれに連なる二胆島などの島々に陣地を築けばアモイ港を封鎖する形となり、戦いを有利に運べた。この戦略上の要衝を奪おうと、共産党軍は砲撃を集中させた。面積あたりの砲弾数では大胆島が最も多かったという。

 金門県当局はこれまで、軍人や一部関係者を除き、上陸を禁じてきた。だが砲撃戦は1970年代末に終わり、その後、中台関係が改善した。金門県は、将来的に観光資源とする狙いで7月26日~10月31日、大胆島を初めて一般向けに開放した。ただし「敵国」である中国大陸客(香港、マカオ含む)を除く、との条件つき。私は10月28日午前、現地入りした。

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