メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

サウジ記者殺害

国王が異例の国内視察 信頼回復に躍起

サウジアラビアの首都リヤド市内の幹線道路沿いに飾られていたサルマン国王(右)とムハンマド皇太子の巨大な看板。皇太子は社会・経済改革を進めてきた=4月18日、篠田航一撮影

 【カイロ篠田航一】サウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏の殺害事件を受け、国際社会の批判を浴びるサウジ王室が国内の「求心力」向上に躍起となっている。高齢のサルマン国王(82)は2015年の即位後初となる地方行脚を開始。事件への関与が疑われるムハンマド皇太子(33)も国民を慰労する姿などが連日報じられている。

 国営サウジ通信などによると、国王は6日から約1週間の日程で大規模な国内視察を始めた。最初の視察先の中部カシーム州では、総額160億リヤル(約4800億円)規模の教育・インフラ整備計画を発表。同州の一部受刑者の釈放も命じるなど「温情」もアピールした。

 一方、皇太子は5日、イエメン内戦への軍事介入の作戦中に負傷し、首都リヤドで入院中のサウジ兵を見舞った。テレビでは皇太子に抱きつく負傷兵の姿も放映された。

 1932年の建国以来、代々サウド王家が支配するサウジでは投票で国の指導者を選ぶシステムがない。このため国民の人気が国王らを支える直接の政治基盤にはならないが、慈悲深い姿を強調することにより、指導部は国内外での信頼回復につなげたい思惑があるとみられる。

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 暴行容疑 元レスラー長与千種さんの髪つかむ 男を逮捕
  2. 高校野球 練習試合で頭に死球、熊本西高の生徒が死亡
  3. さいたま 片山さつき氏の著書看板、条例違反 白塗り処置
  4. 女の気持ち いじめ 東京都町田市・匿名希望(団体役員・66歳)
  5. 記者の目 バルサルタン事件 無罪判決=河内敏康(東京科学環境部)

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです