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キャラバン

目指すは「ティフアナ」 米国へのルート決定

スタジアムのテントでくつろぐウレアさん(左)と妻シンディさん、長男ホルヘちゃん一家=メキシコ市で11月6日、山本太一撮影

8日・メキシコ市

 治安悪化や貧困から逃れようと米国を目指す中米からの移民集団「キャラバン」。メキシコ市内のスタジアムで約6000人が休息を取っていた。当局側が場所を用意した。8日夜、参加者で日程を決める公開の会合があり、1000人以上が集まった。その中に、ホンジュラスから一家3人で旅を続ける、ホルヘ・ウレアさんの姿もあった。

     スタジアム中央の広場に演壇が設けられ、参加者が取り囲む。支援団体の代表とみられる男性が、メキシコ政府や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に求めた輸送バスの見通しが立たないことを説明すると、不満のブーイングが上がった。男性は「これ以上待っていられない。明日、前進しよう。ティフアナに行きたい人は誰だ?」と叫び、人々は歓声とともに手を挙げた。米国までのルートが決まった瞬間だ。

     目的地のティフアナは、米カリフォルニア州サンディエゴに接するメキシコ北西部バハカリフォルニア州最大の都市だ。メキシコ市から約2800キロと東側の国境へ向かうよりはるかに遠く、徒歩で行けば数週間かかる可能性がある。それでも、ギャングによる強盗や誘拐被害に遭うことが多い移民集団にとって、東側のルートよりは安全だという。

     次に演壇に登った女性は「女性や子供の安全を最優先にする」と説明した。うなずきながら聞いていたウレアさんは「自分もティフアナが良いと思っていたので、ほっとした」と話す。

     ウレアさんが妻シンディさん、長男ホルヘちゃん(4)とスタジアムに到着した11月5日夜から3日たっていた。他の参加者たちは、テントや食事などを提供され休息できたものの、出発が決まらず不満を強めていた。会合前には、数十人がキャラバンの中心メンバーに詰め寄って早期出発を要請。1週間近く前からスタジアムにいるというホンジュラス人のホセ・アマドールさん(31)は「米国に行くためにここにきた。時間の無駄だ」と声を荒らげた。一部は待ちきれず、前日の7日から8日にかけ、数百人がスタジアムを離れ米国へ向け移動を始めた。

     ウレアさんの気がかりは、シンディさんが風邪を引き8日朝から寝込んでしまったことだ。標高の高いメキシコ市は涼しく、長旅の疲れが出たのかもしれない。出発は9日午前5時。再び徒歩とヒッチハイクで、約200キロ北西に離れた次の宿泊地ケレタロへ向かう。【メキシコ市・山本太一】

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