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アフリカ

手足切断「アルビノ狩り」 都内で被害女性証言

隣人らに両腕を切断されて奪われた実体験を語るマリアム・スタフォードさん=東京都港区赤坂の日本財団ビルで2018年11月9日、伊藤一郎撮影

肌など白い「アルビニズム」の人 「幸運になれる」迷信被害

 生まれつき肌や髪が白い「アルビニズム」(白皮症)の人が襲撃されて手足を切断されたり、殺害されたりする「アルビノ狩り」と呼ばれる事件がアフリカで相次いでいる。肉体の一部を手に入れると幸運になれるとの迷信があるためとされ、タンザニアの被害女性が9日、東京都内で開かれた催しで自身の体験を証言した。支援者は「世界規模の人権問題として考えるべきだ」と理解を求め、日本の当事者は「国内でも外見を理由とした就職差別などがある」と問題提起した。

 催しは「東京アルビニズム会議」(日本財団主催)。最初に、当事者でアルビニズムの歴史などを研究する矢吹康夫・立教大学助教が「今回はアフリカの問題がテーマだが、日本では就職する際に髪を黒くするよう求められるなど理不尽な差別がある」などと指摘。国連でアルビニズム問題に携わるイクポンウォサ・イロさんが、アフリカでアルビニズムの人が襲撃された事件は過去10年間で700件に上り、切断された手足が呪術目的で高額で取引されていると説明した。

 続いて、2008年に隣人の男らに襲われて両腕を奪われたマリアム・スタフォードさん(35)が自身の過酷な体験を証言。今はキリマンジャロ登山に挑戦するなど前向きに生きていると語った。他にも、アフリカ南東部のマラウイ、モザンビークの支援者らが自国の状況を報告。事件に遭っても「身内の恥」として家族が隠したり、捜査当局が積極的に犯人捜しをしなかったりする実情を明かした。【伊藤一郎】

アルビニズム

 メラニン色素の減少や欠損が原因で、出生時から肌や髪が白い遺伝性疾患。日本では2万5000人に1人、サハラ砂漠以南のアフリカではかなり高くなり、タンザニアでは1400人に1人に症状があるとの推計がある。多くの場合に弱視などの視力障害を伴い、直射日光に弱いため、日焼け止めの使用を怠ると皮膚がんの危険性が高まるとされる。同義語に「アルビノ」があるため、アフリカで起きている襲撃事件は「アルビノ狩り」と呼ばれている。

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