メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

張競・評 『姫君たちの明治維新』=岩尾光代・著

 (文春新書・1058円)

些細な痕跡から事実掘り起こす

 化学反応の速度を変え、加速させる触媒と同じように、歴史という反応装置に「女性」という分析試薬を滴下すると、過去の天幕にはたちまち色鮮やかなスペクトルが現出する。

 江戸城の無血開城といえば、主役の西郷隆盛と勝海舟の二人はまず連想されるだろう。だが、古今東西の多くの大事件と同じように、その裏にも女性の影があった。徳川十三代将軍家定夫人の天璋院篤子と十四代家茂夫人の静寛院宮親子内親王(和宮)らの女性は衝突を回避する「陰の功労者」とかねて言われてきたが、そのわりには彼女らの生涯や裏工作の詳細はあまり語られていない。

 後宮の女性たちの家系図をたどっていくと、近代史の出来事は教科書にあるような、単純なものでないことが…

この記事は有料記事です。

残り1181文字(全文1515文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 早見あかり、婚姻届を提出 お相手は30代前半の会社員の男性、7月に婚約会見
  2. 東名事故誘発 あおり公判 「パトカーにも幅寄せ」検察指摘
  3. 逮捕前のゴーン前会長、西川社長の更迭計画 米紙報道
  4. 「やめて」と制止も被告止まらず 同乗の女性証言 東名あおり事故公判
  5. ORICON NEWS ZOZO前澤社長「お騒がせ」な一年に平謝り 剛力彩芽と交際、月周回計画など

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです