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養老孟司・評 『脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は…』=恩蔵絢子・著

 ◆『脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?』

 (河出書房新社・1782円)

 八十歳を過ぎて、アルツハイマー病の本なんか、読みたくない。でもあるものは仕方がないし、いずれは我が身かもしれないしなあ。

 自分が認知症になるのがイヤなのではない。そんなことは言ってもしょうがない。でも周囲が困るだろうなあと思う。そう思っても手の打ちようがない。死ぬのもそうだが、私が死んだところで私自身の知ったことではない。あんがい気づかない人が多いと思うが、病気も同じである。本人は痛い、つらいと大騒動、他を考える余裕がない。でも家族は大変である。その意味では、死も病いも、かならずしも本人のものではない。

 表題の通り、ごく素直な本である。脳科学を研究している娘が、母親が認知症になったらどうするか。どう考えればいいのか。とりあえず治療法はない。専門家だから、それはすぐ調べられるし、わかっている。

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