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縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

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「移民社会」の足音/1 五輪・復興、外国人頼み 建設「究極の人手不足」

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「海の森水上競技場」の建設現場(奥)で働くフィリピン出身のマークさん(左)とベトナム出身のディンさん=東京都臨海部で、丸山博撮影
「海の森水上競技場」の建設現場(奥)で働くフィリピン出身のマークさん(左)とベトナム出身のディンさん=東京都臨海部で、丸山博撮影

 東京臨海副都心を走る新都市交通「ゆりかもめ」のテレコムセンター駅から車で約20分。2020年の東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー競技場となる「海の森水上競技場」予定地では、観客を収容するグランドスタンド棟などの建設工事が進む。

 ベトナムから3年前に来日したディン・バン・ズエットさん(24)は、工事を請け負う東洋建設(東京都江東区)などでつくるJV(共同企業体)の下請けに勤める技能実習生。母国でも日系企業で働いた経験があり、「日本語や技術を身につけたい」と来日した。

 朝8時から夕方5時ごろまで、日本人の先輩の指導を受けながら、外壁と窓枠の間にペースト状の材料を充填(じゅうてん)、防水加工する。作業はうまくできるようになったが「最後の仕上げは難しい」。ベトナムの5倍程度という月給の約半分は家族への仕送りに充てており「ベトナムで防水の仕事をするのが夢」だ。

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