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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/101 第二話 姑の墓=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 姑の墓の祟(たた)りも、目の前で起きた無惨な死の恐怖も、家族がばらばらになってしまった悲しみも、お花の身体(からだ)から消えていった。ちょうど毒気が抜けるように。

「これがわたしども三島屋の変わり百物語、語って語り捨て、聞いて聞き捨ての力でございます」

 今ここで、母から姑になろうとしている小柄な老女を慰め、励まし、力づけてあげるために、もっと何を言えばよかろうか。富次郎は懸命に考えた。

「それに、そもそも痣(あざ)が現れた理由も、過去からの因縁ではなくて、もっとありがたいものであるように、わたしには思えます」

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