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見聞録

下市町の吉野杉木工 酒樽作りで柾目・無節の良材 面皮細工、鉋で家具作り /奈良

小さな鉋を手の平で包むように持ってかける森孝太郎さん。吉野杉の端正な木目に柔らかな曲線がつくられる=奈良県下市町の下市木工舎「市」で、栗栖健撮影

 吉野杉は、年輪の幅が狭くて均一、幹は真っすぐで節が少ない高級材だ。苗木を密植し、間伐しながら80~100年と長い時をかけて育てる。この吉野杉の特性を生かす新しい技に木工の町・下市町の職人が取り組んでいる。杉の温かさ、柔らかさを引き出した。【栗栖健】

 吉野川流域の植林は寛文年間(1661~73年)に始まったが、吉野杉の育林法は1720年ごろ、需要が始まった酒樽(さかだる)用材(樽丸)に適した杉材を生産するためつくられた。木目が詰まった柾(まさ)目、無節という特性はその長い歴史の中で生まれたという。

 下市町新住の花井慶子さん(40)は「面皮(めんかわ)細工師」。面皮は、吉野杉の1年分の年輪層を細長くはぎとったもの。曲げて籠のようにしたり、花の形にしたりして室内を飾るオブジェや花器、小さな髪飾りなどを作っている。

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