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余録

本塁打王ベーブ・ルースにも新人時代はあった…

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 本塁打王ベーブ・ルースにも新人時代はあった。当時は投手だった彼が打撃練習でも打たせてほしいと言い張ると、先輩らは怒った。翌日、球場に来たら、彼のバットは全部ノコギリで二つに切られていた▲数年後、ルースに投打二刀流の活躍の舞台を与えたのは、きのうの小欄で書いた第一次大戦への米国の参戦だった。チームの有力打者が召集され、登板のない日は外野を守った。伝説の本塁打王は世界史の転機から生まれたのである▲この1世紀前のルースの投打の大活躍以来となる二刀流での好成績だ。新人王を選考した全米の野球担当記者もやはり感銘(かんめい)を受けたようである。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(おおたに・しょうへい)選手がアメリカン・リーグの最優秀新人に選ばれた▲ちなみに同一シーズンの「10試合登板、20本塁打、10盗塁」は大リーグ史上初という。日本人としては17年ぶり4人目の新人王で、ご当人は「高いレベルで1年間やってこられて、いい経験になった」と控えめな言葉で喜びを表した▲野球の故郷・米国では選手の高額年俸とうらはらに人気は低落傾向にあるという。そこに大リーグ最低クラスの年俸で乗り込んだ大谷選手の二刀流への挑戦だった。野球に元気を与えるのは、いつの世も“少年の夢”にほかならない▲ルースには三刀流の話もあった。投打で活躍中にボクシングにも誘われたが、彼は結局断った。ひじの治療のために来季は打撃一刀となる大谷選手、野球場には今も少年の夢があることを示し続けてほしい。

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