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入れ墨逆転無罪

若者に流行 識者「時代に即した判断」

無罪判決を受けて記者会見する増田太輝被告(左)=大阪市北区で2018年11月14日午後4時59分、猪飼健史撮影

 入れ墨(タトゥー)には否定的な見方も根強いが、若者にはファッションとして既に広まっている。海外では文化として定着している国も少なくない。訪日外国人の増加や2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、社会の反応はさまざまだ。

 入れ墨の施術は戦前の「警察犯処罰令」で禁止されていたが、1948年に廃止。その後は法的な規制はなく、長年容認されてきた経緯がある。

 入れ墨に詳しい都留文科大の山本芳美教授(文化人類学)によると、90年代以降に若者に広まった。約20年前は数百人だった彫り師は現在、3000人ほどいるという。

 しかし針で眉などを描くアートメークで健康被害が問題化し、厚生労働省は2001年、「針に色素を付けて皮膚に入れる行為は医療に当たる」と通達。入れ墨の施術も医療と位置づけられ、警察の摘発が始まり、逮捕者が相次いだ。

 訪日外国人の増加に伴い、対応に苦慮しているのが入浴施設だ。全国のスーパー銭湯などでつくる業界団体による15年の調査では、約120の加盟施設の9割以上が、入れ墨のある客を拒否している。最近は見直しを検討する施設もあるが、トラブルの懸念は根強いという。

 山本教授は「タトゥーはファッションとして定着しており、高裁判決は時代に即した妥当な判断だ」と評価。「東京五輪を控え、多様な価値観や異文化を尊重する姿勢が大切になる」と話す。【高嶋将之、松本紫帆】

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