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「寂しいけど、頑張って!」。フィリピンの玄関口・マニラ国際空港では連日、大きな荷物を抱えた男女が家族に見送られ、海外に旅立つ。「OFW(Overseas Filipino Workers)」と呼ばれる出稼ぎ労働者だ。空港ターミナルには専用のゲートや出国審査カウンターもある。2062年まで生産年齢人口(15~64歳)が増えると予測されるフィリピンは、国境を超えた労働力供給源となっている。
「夫婦が離れるのはつらいが、どちらかが出稼ぎすれば、生活は楽になる。2年間は戻らないつもり」。マニラ近郊で夫と幼い子供2人と暮らすレア・パンガニバンさん(27)は近く、バーレーンで住み込み家政婦として働く。夫で電気工のアリエスさん(28)は日本の技能実習生への応募も考えたが「日本語の能力基準が厳しいと聞いて諦めた」。公用語の英語が通じ、就労手続きも簡単で、すぐに稼げるという中東にレアさんが行くこ…
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