ロンドンの金融街シティーで先日次のような話を聞いた。「欧州大陸出身の社員が会社を辞めて帰国するケースが最近増えている」
従来は欧州において金融業で最もいいサラリーがもらえる街はロンドンだった。それゆえ優秀な人材が欧州連合(EU)中からそこに集まっていた。しかしBrexit(英国のEU離脱)の動向次第では、彼らの先行きの雇用は不安定化する恐れがある。
ロンドンの金融センターとしての地位が欧州大陸のどこかの街に丸々シフトする可能性はほとんどないといえる。しかし欧州大陸の中には、「この際ロンドンから奪えそうな金融ビジネスはできるだけ奪っておこう」と狙っている地域はある。そういったところの金融機関は、スキルを持った自国出身者がロンドンから帰ってくるなら喜んで採用しているようだ。
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