連載

クトゥーゾフの窓から

2018年春から2度目のモスクワ勤務に臨んでいます。目抜き通りの一つ「クトゥーゾフ通り」に面する支局の窓を開けると、何が見えてくるのか。周辺地域ものぞき込みながら考えていきます。

連載一覧

クトゥーゾフの窓から

日露の架け橋を(2) 踊り続けるベテラン・ダンサー 元ボリショイ 岩田守弘さん

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 しゃがれた歌声と悲しげなギターの音色に合わせて、小柄な日本人ダンサーが踊り始めた。鋼のような筋肉が体を覆い、無数の視線を吸い寄せる。踊り出しはあたかもパントマイムのようだ。右手を天に突き上げ、人さし指を振って「違うよ」とのポーズを取る。一つひとつの動きが曲と調和し、ステージに力強い空間を作り出していた。

 舞台に立つのはバレエダンサーで、今では芸術監督も兼ねる岩田守弘さん(48)。普段は東シベリアの都市ウランウデにある「ブリャート共和国立歌劇場バレエ団」で活動している。11月上旬のこの日、日本企業が企画したイベントへの出演を依頼され、日本大使館の多目的ホールで踊った。私は控室から同席し、踊り終えるまでの様子を追ってみた。

この記事は有料記事です。

残り2866文字(全文3180文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集