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若松孝二とその時代

(13)「俳優として立ち直らせてくれた人」 大西信満さんインタビュー

「『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』と『キャタピラー』では、若松孝二監督と一緒に、海外を含めて合計70回以上、キャンペーンに行きました」と話す大西信満さん=長谷川直亮撮影

 1970年前後の若松プロを描いた青春映画「止められるか、俺たちを」が全国で好評公開中だ。連載企画「若松孝二とその時代」第13回は「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」(2008年)以降の若松作品全5作に出演し、重要な役どころを演じてきた大西信満さんのインタビューをお届けする。「キャタピラー」(10年)では戦争で四肢を失い「軍神様」と呼ばれた久蔵役を熱演するなど、井浦新さんと並んで晩年の若松映画をけん引した実力派俳優は「自分を立ち直らせてくれた人」と語り、恩人への感謝を忘れていなかった。【鈴木隆】

 --若松監督とは20年前に会っているそうですね。

 俳優を始めたころ、お世話になったのが原田芳雄さん(1940~2011年)の事務所で、毎晩のようにいろんな方が来ていました。その中に若松監督もいて、そこでお会いしたのが最初。芳雄さんの奥さんが「今度うちの事務所に入った大西君。よろしくね」と言ってくれた時に、若松さんはこちらをチラッと見て「僕は、真面目なやつは興味ないんです」と言われたのを覚えています。後日、若松さんにその時のことを聞いたら覚えてい…

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