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時代の風

各界の文化人が、それぞれの視点で混迷する時代を読み解きます。

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豪雨・震災 記録すること 被災、忘れないために=城戸久枝・ノンフィクションライター

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ノンフィクション作家の城戸久枝さん=根岸基弘撮影
ノンフィクション作家の城戸久枝さん=根岸基弘撮影

 西日本豪雨から4カ月。広島県警が公開した7月6日の110番の音声をニュースで聞いた。豪雨当日の記憶がよみがえった。

 豪雨から1カ月後の8月初旬、愛媛、広島、岡山の3県を取材した。広島県三原市には、崩れた橋や、天井まで浸水した跡が残る保育園、土砂に押し流された住宅……各所に被害の跡が残っていた。町の3割が浸水した岡山県倉敷市真備町では、山の中腹からゴミ集積場に並ぶ冷蔵庫や洗濯機を見た。それはまるで高層ビル街のようだった。壊れた家電の数だけ、人びとの日常がある。豪雨がもたらした被害は、想像をはるかに超えていた。

 西日本豪雨被災地を取材して感じたのは、被災地と被災していない地域が各地で隣り合わせに存在しているということだ。

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