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加藤陽子・評 『日中戦争と中ソ関係 1937年ソ連外交文書…』=河原地英武ほか訳、家近亮子ほか監修

 ◆『日中戦争と中ソ関係 1937年ソ連外交文書邦訳・解題・解説』

 (東京大学出版会・6480円)

 日中戦争は1937年に起きた。西村京太郎は、戦争体験を初めて語った『十五歳の戦争』の中でこう述べている。太平洋戦争前の日中戦争の時代、子供にとって戦争は「遠い場所」でやっているもので、「大人たちも緊張していなかった」と。

 この「遠い場所」とは、知らない場所という意味であって、中国大陸との距離を述べたものでないのは勿論(もちろん)である。ただ、戦前の朝鮮半島から中国大陸に住んでいた人々にとっての日本が、時間という点で極めて「近かった」点は忘れてなるまい。37年秋の上海戦の帰趨(きすう)を決めた第10軍の動員、杭州湾上陸など、やはり迅速なものといえよう。英米に次ぐ海軍を持ち、十数万の軍隊を素早く派兵してくる国、これが…

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