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橋爪大三郎・評 『本居宣長』=熊野純彦・著

 (作品社・8856円)

 西欧哲学が専門の熊野純彦氏が、本居宣長(もとおりのりなが)をテーマにする大著を完成させた。二部からなる。前半の「外篇 近代の宣長像」では、明治以来の学者や思想家が宣長をどう論じてきたかを概観。後半の「内篇 宣長の全体像」では、宣長の著作のなかみに立ち入った考察を加える。九○○頁(ページ)もの圧倒的な仕事である。

 本書を読むうち、巨大ショッピング・モールに迷い込んで、散策しているかのような錯覚に陥る。いっぽうの棟では村岡典嗣、津田左右吉、和辻哲郎、佐佐木信綱、羽仁五郎、時枝誠記、山田孝雄、久松潜一、西郷信綱、丸山眞男、松本三之介、吉川幸次郎、小林秀雄、相良亨、…といった時代を代表する論客たちが、めいめいの店を構え、ユニークな議論を展開している。もういっぽうの棟では、宣長の生涯をたどりつつ、『排蘆小船』『紫…

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