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親子丼×子どもの居場所 腹いっぱいなら悪させん

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イラスト・佐々木悟郎
イラスト・佐々木悟郎

 「ばっちゃん、腹減ったあ」。日が暮れるころ、空き店舗を改装した広島市の一室に子どもたちが次々とやって来る。NPO法人「食べて語ろう会」の中本忠子さん(84)らが家庭料理で迎え入れ、4升の米が一晩でなくなった。

 PTA役員だった中本さんは1980年、補導された中学生を親に代わって迎えに行ったことを機に保護司になった。「シンナー吸っとる間、腹が減ってることを忘れられるんじゃ」。盗みをした少年のつぶやきを聞き、無償で料理を出すようになった。

 評判は広まり、自宅アパートには毎日10人以上があふれるようになる。手が回らない時に思いついたのが親子丼だ。作り置きした鍋に卵やタマネギを継ぎ足せば、すぐに提供できる。濃いめの味付けも子どもたちに喜ばれた。

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