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多様性が魅力のジャカルタ 「特別ではない」セパ島の夕日

インドネシア・セパ島のビーチ

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 インドネシアの首都ジャカルタは1000万人以上が暮らし、昼間は近隣からの通勤者で1200万人にもなる大都市だ。一方、その沖にはリゾート島が浮かび、街並みにはオランダ統治時代の面影が残る。多様性が魅力のジャカルタを訪ねた。【井上志津】

 ジャカルタ沖に散らばる小さな島「プロウスリブ」。プロウは「島」、スリブは「1000」、日本語に直訳すると「1000の島」という意味だ。が、ガイドのイワン・リドワンさんは「たくさんあって数えるのが面倒な時、インドネシア人はスリブを使います」。実際の島の数は110ほどだという。

インドネシア・セパ島のビーチ

 その中の一つ、セパ島に一泊した。アンチョール港から高速船で1時間半。白い砂浜と透明な海に囲まれた小さな島だ。コテージにはレストランが併設されており、アクティビティーはジェットスキーやカヌー、シュノーケリングと何でも楽しめる。波がないからか、とにかく静か。誰もいない浜辺で夕日を眺めた。

ファタヒラ広場南側にあるジャカルタ歴史博物館。旧バタビア市庁舎として建てられた

 市内に戻ると定番の観光地へ。ムルデカ公園の中心部に建つ「独立記念塔(モナス)」、東南アジア最大規模の巨大モスク「イスティクラル・モスク」、オランダ統治時代の名残が見られるコタ地区の中心にある「ファタヒラ広場」。当時の裁判所や市庁舎など歴史的建造物に囲まれたファタヒラ広場は大勢の人であふれていた。イワンさんによると、「いつもこんなにたくさん人がいる」とのこと。東京・渋谷のスクランブル交差点のような感じだろうか。

タマン・ミニ・インドネシア・インダにある西スマトラの伝統家屋=ジャカルタ特別州政府提供

 面白かったのは多様な民族が住むインドネシアの文化を再現したテーマパーク「タマン・ミニ・インドネシア・インダ」。100ヘクタールを超える広い敷地にインドネシアを構成する全州のパビリオンが並び、民族の歴史や生活を学べる。プールや劇場、子どものための人形の城などもあり、とても半日では回りきれなかった。

 最終日はスナヤン・シティーで開かれた「ジャカルタ・ファッションウイーク」へ。インドネシアを拠点として活動するデザイナーが翌年のトレンドを表現する東南アジア最大規模のファッションイベントだ。訪れた日はディズニーとコラボレーションしたショーも行われ、ミッキーマウスとミニーの登場に歓声が上がっていた。

ジャカルタ・ファッションウイーク=ジャカルタ特別州政府提供

 最後にもう一度、セパ島の夕日について。この日は雲が多く、早めに見られなくなったが、私はそのまま浜辺に座っていた。辺りは波の音すらなく、静まり返っている。聞こえるのはイスラム教の礼拝の呼びかけ「アザーン」だけだ。そのうち空はどんどん変化して、これまで見たこともない色になった。私事になるが、今年は父が亡くなり、いろいろあったけれど、終わったはずの夕焼けもこんな色になるということは、物事はいったん終わっても終わりにはならないのだなと思った。翌朝、イワンさんに夕焼けの写真を見せ、「これ、特別な色ですか?」と聞いたら、イワンさんは「特に特別な色というわけではありません。きれいですけど。インドネシアではよく見られます」と言って笑った。

インドネシア・セパ島の夕焼け
インドネシア・セパ島の夕焼け。空はどんどん変化して、これまで見たこともない色になった
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