メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

今までのこの人のイメージにふさわしい言葉だ…

[PR]

 今までのこの人のイメージにふさわしい言葉だ。「ビジョンは退屈ではいけない。船を建造する時には人々に個々の作業を割り当てるのではなく、大海原を目指すという目標をみんなで共有するのです」▲経営破綻寸前の日産自動車をV字回復に導いたカルロス・ゴーン日産会長、いや今は容疑者と呼ばねばならないのか。世を仰天させた東京地検による逮捕であった。容疑は有価証券報告書への虚偽記載で、金融商品取引法違反という▲両親はレバノン系でブラジル生まれ、フランスのエリート校を卒業後ミシュランでビジネスの頭角をあらわした。これだけ聞いても多文化を生きてきた人と知れよう。今ではルノー・日産・三菱自動車の企業連合を率いる総帥(そうすい)だった▲「国際的に活躍する人の共通点は、自分と違う人に興味を持ち、共感し、敬意を払う姿勢があるところだ」とはそんな当人の言葉だった。その自らが築き上げた自動車世界販売首位の企業集団の頂点でもんどりうっての高転びである▲文化の異なる世界を往来する人と企業には相応のリスクがあろう。だからこそそれぞれの国が明示する法を順守することはその活動の大前提となる。多国籍ビジネスでコンプライアンス(法令順守)がないがしろにされてはならない▲日産は社内調査で分かった資金の私的支出などの不正を理由に会長職解任の方針を示した。容疑が事実なら、カリスマ経営者のまなざしの先から大海原は消えていた。国際的注目を浴びる地検の捜査である。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. チュートリアル徳井義実さん 24日から活動再開 申告漏れ発覚から4カ月ぶり

  2. 都内勤務の千葉県40代男性の感染を確認 症状出た後に広島、岐阜に出張

  3. クルーズ船対応、各国批判 「防疫の概念ないのか」「新たな震源地」「失敗した実験」

  4. ORICON NEWS 池上彰“新型コロナ”東京五輪の影響は「楽観しています」

  5. 「月収7万円減」新制度開始 自治体の非正規職員から上がる悲鳴

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです