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「肉じゃがのダシの味を舌で覚えて」。講師の指示で、フィンランド出身の女性、バエリノロ・バン・アンさん(21)は真剣な表情で小皿のダシ汁を口にふくんだ。辻調理師専門学校(大阪市阿倍野区)の2年制コースの授業風景。同校の調理師免許が取得できるコース全体でみると、約1300人の専門学校生の1割超にあたる178人が海外からの留学生だ。
在日フィンランド大使館に勤めた経験がある母親を持つバエリノロさん。日本料理に関心を持つようになり、2018年4月に入学した。フィンランドでは健康志向などから日本食への関心は高いが、料理人の大半は中国人という。「本当の日本料理とは味が全然違い、祖国では勉強にならない。日本で働きながら学びたいと思った」と振り返る。
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