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平成の記憶

時代の伝言 平成の教育 子どもの発想生かして 教育評論家・尾木直樹さん(71)

=長谷川直亮撮影

 平成は、子どもが抑圧された時代だった。神戸の連続小学生殺傷事件や大阪教育大付属池田小事件など、子どもが被害者や加害者になる残酷な事件の数々は世間を震撼(しんかん)させた。学校や子どもの安全が脅かされたことは、保護者や社会の不安を高め、学校を萎縮させ閉鎖的にさせる大きな要因になった。

 そして、子どもを抑圧する方向へ教育界が大きくかじを切った最大のきっかけが、2000年前後、「選択と集中」に表されるように、経済の原理が教育界にも導入されたことだ。06年の教育基本法改正以降、政治から教育への圧力が強まる。米国流の「ゼロトレランス(寛容さゼロ方式)」が全国に広がり、学校では、ポイント制で子どもがルールを破るたびに減点し、ある点数になると出席停止などの罰を与えるといった指導法が導入され始めた。

 追い打ちをかけたのは、07年に始まった全国学力テストだ。テストの結果で学校への予算配分まで左右される自治体も出るなど、学校は学力競争に追われている。ゆとり教育への検証なき批判から、20年度からの新学習指導要領では、小学3年生以上の授業時数が年間35コマ分増加。外国語教育や道徳の教科化、プログラミングと教育内容も追加・変更され、子どもも教師も疲弊し切っている。

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