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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『TEN』『堀田善衞を読む』ほか

◆『TEN』楡周平・著(小学館/税別1850円)

 これは文句なく面白い長編小説。楡(にれ)周平『TEN』は、上下段組み400ページ超えをまったく飽きさせない。昭和32年横浜のドヤ街で生きる19歳の俊太。当たり屋で食べている。彼を救い出したのは兄貴分の寛司だった。

 寛司の紹介で、料亭の下足番となった俊太は、寛司が勤める大手ホテルの御曹司の月岡光隆に認められ、専属運転手に。次期社長に就任した光隆は、リゾート開発など、次々と新機軸を打ち出し事業を拡大。その上げ潮に俊太も乗る。

 夏枯れにキャンペーンを展開し成功した俊太は、学歴のない身でありながら3階級特進で課長に。その陰に妻・文枝の内助の功があった。お気づきの通り、信長と秀吉の関係を現代に生かした成功譚(たん)だ。となれば、裏切り者が……。

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