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SUNDAY LIBRARY

開沼 博・評『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』高野秀行・著

◆『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』高野秀行・著(文藝春秋/税別1500円)

 私たちが、もう飽き飽きするほど見聞きしてきたと思い込んでいるんだけど、よくよく考えたらそんなに細かくは認識していない、なんていうことはしばしばある。例えば、横断歩道の歩行者用信号の青と赤、どちらが上かと聞くと、結構間違う人がいる。間違わなかったとしても迷う。靴は、きつくなければ履いていることすら忘れてしまうのと同様に、私たちは日常の中で、何の引っかかりもなければ、情報を捨てながら記憶を作ってしまっている。逆に、引っかかりがあれば、普段は気に留めることもない日常を鮮やかに認識し直すことができる。

 その引っかかりの一つが食にあるのではないか。旅行ガイドブック『るるぶ』の書名の由来は「見る・食べる・遊ぶ」の最後の一文字を並べたところにあるというが、食べること・ものが、見たもの・遊んだことをより深く、豊かに記憶にとどめるのだろう。

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