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絵本作家

加古里子さん遺作「みずとは なんじゃ?」 完成に執念燃やした姿

書斎で執筆する加古里子さん=神奈川県藤沢市で2013年10月29日、宇多川はるか撮影

 「からすのパンやさん」「だるまちゃん」シリーズなど約600冊を世に送り出し、5月に亡くなった絵本作家、加古里子さん(享年92)。その遺作となる科学絵本「みずとは なんじゃ?」(小峰書店)が今月、出版された。創作の過程をたどると、息を引き取るまで完成に執念を燃やし、壮絶な最期を遂げた絵本作家の姿があった。【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】

 「みずとは なんじゃ?」は、手や顔を洗ったり、飲んだり、食事を作るときに利用したりなど、暮らしに欠かせない水の役割を最初に紹介する。さらに、気体(水蒸気)や固体(氷)に自在に変化すること、ヒトや動植物の体を形作っていること、さまざまな物質が溶けやすく、流れやすい性質を持つ水のお陰で、動物が栄養を取り込んだり、老廃物を外へ出したりできることを説明。そして、太陽の光と熱により起きている地球の水循環にも言及し、ページをめくるたびにぐんぐん視野が広がっていく。

 しかも、それらをすべて、ひらがなと絵で語り尽くしている。

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