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天皇陛下は23日夜、皇居で在位中最後の新嘗祭(にいなめさい)に臨まれる。宮中祭祀(さいし)の中で最重要とされる五穀豊穣(ほうじょう)を祈る儀式だ。様子は非公開だが、関係者の証言をたどると、丹念に準備をしたうえで「国民と共に」との考え方で臨み続けた陛下の姿が浮かぶ。
新嘗祭は皇居内の神嘉殿(しんかでん)で行われる。午後6時からの「夕(よい)の儀」と午後11時からの「暁(あかつき)の儀」がある。暖房のない寒さの中、それぞれ2時間ほど続き、たいまつの明かりが静寂な空間を照らす。
陛下は湯で身を清め、白の絹でできた「御祭服(ごさいふく)」に身を包み、神前に新穀などを供える。祝詞を読み、自らも食べることによって五穀豊穣に感謝し、国の安寧を祈る。そばには皇太子さまが控える。
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