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動くか日露

日露両政府は、首脳会談を受け、領土交渉の本格化に踏み出した。日露の思惑や交渉の焦点を探る。

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北方領土交渉/上(その1) 「2島返還+α」浮上 政権幹部「国後・択捉返らぬ」

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北方領土4島
北方領土4島

 「プーチンは森さんの体調を気にしていました。大丈夫かと」

 安倍晋三首相は19日、首相官邸を訪れた森喜朗元首相に上機嫌で語った。ロシアのプーチン大統領と14日にシンガポールで会談し、領土問題を含む平和条約締結交渉の加速で合意した首相。森氏は在任時、プーチン氏を相手に歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)両島の返還交渉と国後(くなしり)、択捉(えとろふ)両島の帰属問題の交渉を同時に行う「並行協議」を提案し、事実上「2島先行返還」のアプローチを取ろうとした。首相の高揚した様子に、森氏は「首相は覚悟を決めた」と受け止めた。

 首脳会談では「平和条約締結後、歯舞群島と色丹島を日本に引き渡す」と明記した日ソ共同宣言(1956年)を交渉の基礎に置くことを決めた。宣言には国後、択捉両島の扱いは書かれていない。首相は4島返還をあきらめ、2島返還で腹をくくったのか--。

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