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縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

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「移民社会」の足音/8止 学びの場、門戸狭く

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「たぶんかフリースクール」で日本語を学ぶ外国籍の生徒たち=東京都荒川区で、渡部直樹撮影
「たぶんかフリースクール」で日本語を学ぶ外国籍の生徒たち=東京都荒川区で、渡部直樹撮影

 「ア」「イ」「ウ」。女性講師がカタカナの書かれたカードを1枚ずつ見せると、外国籍の子供9人が声をそろえて音読する。順番を変えて「イ」「オ」「ウ」……。認定NPO法人「多文化共生センター東京」(東京都荒川区)が開設する「たぶんかフリースクール」の日本語初級クラスの授業風景。四つのレベルに分かれ、計約30人が学ぶ。上級クラスの授業に出席していたベトナム人男性のグエン・クアン・ドゥックさん(16)は「高校に受かりたい」と笑顔を見せた。

 在籍者は母国で義務教育を終えた15歳以上が中心。数学や英語の授業もあり、多くが高校進学を目指す。ただ、都立高の場合、面接や作文による選抜(来日3年以内の外国籍生徒が対象)もあるが実施校は7校のみ。倍率も2倍超と狭き門だ。一般入試には辞書持ち込みなどの特別措置はあるが、全日制は理科や社会もあってハードルは高い。

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