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ストーリー

加害者家族を支えて10年(その2止) 孤立防ぎ命を守る

加害者家族(手前)の話を聞くNPO法人「ワールドオープンハート」の阿部恭子理事長=仙台市内で2018年11月18日、田中理知撮影

 

 ◆加害者家族支援の先駆者

「私たちしかいない」

 犯罪加害者家族の支援団体「ワールドオープンハート」(WOH、本部・仙台市)の阿部恭子理事長(40)を支援の道へ導いたのは、一本の映画だった。

 「手紙」(2006年公開)。直木賞作家、東野圭吾さん原作で、弟の進学資金のため強盗殺人事件を起こした兄と弟の苦悩や周囲の人との関わりを描いた作品だ。阿部さんが東北大大学院法学研究科に在籍中の07年に受講した、自殺者対策など社会問題の解決策を探るゼミで上映された。当時、阿部さんは自殺の調査研究をするNPO法人設立を志し、社会的少数者の知識を深めようとしていた。

 担当教授だった佐分利応貴(さぶりまさたか)現・笹川平和財団安全保障事業グループ長(50)が上映の意図を語る。「世の中には善と悪で分けられないものがある。映画では兄は弟のために罪を犯し、弟は兄のせいで将来が台無しになった、それぞれの立場に『正しさ』があると知ってほしかった」

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