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磯田道史・評 『環境史入門』=J・ドナルド・ヒューズ著、村山聡、中村博子・訳

 (岩波書店・3024円)

 歴史は姿を変えてきた学問である。昔は、歴史といえば、政治史。大抵、王侯貴族や武人の歴史であった。文化史も、有名な芸術家とその作品が主な対象であった。そのうち、社会史ができ、一般民衆の生活や思想も研究されはじめた。しかし、日本で、これが本格化したのは第二次世界大戦後。近年、人間の活動規模が絶大となり、人類の容器である地球と他の生命体=環境を大変化させ、人間も環境から制約をうけるようになった。

 そこで、環境史という学問の方法が生まれた。最先端の歴史の捉え方である。人類が過去を語る時、自分のことだけ書けば、ただの歴史である。人類が「自分以外の自然との関係」をも書けば、環境史となる。本書は、このような環境史の定義にはじまる入門書である。著者は、デンバー大学で古代環境史を研究してきたJ・ドナルド・ヒューズ。世界初の環境史学会の創設メンバー。環境史には研究テーマが三つある。そう本書は解説する。…

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