インド・ムンバイ同時テロ

10年 印パ、関係改善遠く 傷癒えぬ被害者

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インド・ムンバイの同時多発テロで煙を上げるタージマハルホテル=2008年11月29日、ロイター共同
インド・ムンバイの同時多発テロで煙を上げるタージマハルホテル=2008年11月29日、ロイター共同

 【ニューデリー松井聡】インド西部ムンバイで起きた同時多発テロ事件から26日で10年を迎える。テロを機にインドとパキスタンの関係改善に向けた本格的な対話は途絶え、現在も緊張関係が続く。被害者の心の傷も癒えぬままで、今も両国関係に影を落とし続けている。

 「いつかテロリストから復讐(ふくしゅう)されるかもしれないと思っている。親戚の中には私と関わりたがらない人もいる」。テロ実行役10人のうち、唯一殺害されずに拘束されたムハンマド・カサブ元死刑囚(2012年に刑執行)の公判で、目撃者として証言したデビカ・ロタワンさん(19)は恐怖を抱えたまま暮らしている。

 ロタワンさんは9歳の時、家族と一緒に駅でテロに巻き込まれた。銃を乱射するカサブ元死刑囚の姿が目に入った瞬間、自身も足に銃弾を受け倒れ込んだ。法廷だけでなく、テレビや新聞でも「カサブ元死刑囚の犯行」を証言した。

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