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詩歌の森へ

間村俊一の装幀本=酒井佐忠

 文学書、とりわけ現代詩歌本の装幀で独自の個性を発揮する間村俊一。彼のブック・デザイナーとしての魅力を探る一冊が出た。『彼方の本-間村俊一の仕事』(筑摩書房)。定規やカッターなど道具重視の職人気質(かたぎ)の仕事から生まれる美学が魅力の源泉。最も目につきやすい書体の大胆な活用も現代性に富んでいる。だが、さらに彼の根底に流れているのは、若き日に培ったアウトサイダー的な文学偏愛の魂である。

 『新校本宮澤賢治全集』『新編中原中也全集』『塚本邦雄全集』『金子兜太集』をはじめ、手がけた約3000冊の書物から約300冊を川上朋子の写真で紹介。間村自身が創作工房の秘密を明かす文章も面白い。平岡正明、唐十郎、中上健次、岡井隆、福島泰樹、菱川善夫、田村隆一、高橋睦郎、加藤郁乎、連城三紀彦、柄谷行人……。異端の火を燃やす文学者・演劇人の本がまぶしい。歌集・句集の装幀概念を一変させた功績も大。中原道…

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