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 「座頭市」のセット建て込みを終えて間もなく、馬場正男は金沢市で、教材映画「夫婦だもの」のロケセット美術を担当した。撮影が終盤にさしかかった1989年2月2日、製作元の日本映像企画社長、竹本幸之祐が急死してしまう。宿舎にかかってきた深夜の電話で知らされた馬場は驚いたが、すぐに竹本の妻コズエから「支払いは遅れるが、何とか最後まで」と頼まれて撮影を続行、映画は無事完成した。コズエは「スタッフに支えられた。感謝しています」と振り返った。

 馬場にすれば、思わぬ不幸で仕事先の一つがなくなった。さてどうしようかと考え始めたところ、松竹の京都撮影所にあたる京都映画から、「来てくれへんか」と誘いがかかった。戦前に歴史をさかのぼる京都映画は、かつて大映京都撮影所と並ぶ時代劇の中心地。大映同様、映画が斜陽化して松竹も京都撮影所をいったん閉鎖。敷地の一部をボウリング場にし、貸しスタジオとして細々と営業していた。大映京撮なき後、西岡善信の映像京都…

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