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<くらしナビ ライフスタイル>
住宅の2020年問題。断熱性の高い壁など一定の省エネ建築基準を満たすことが、2年後から義務化されることだ。知らずに基準未満の家を買い、悔やんでも後の祭り。まずは義務化問題の「イロハ」を知ろう。
11月上旬。省エネ建築に詳しい日本エネルギーパス協会の代表理事、今泉太爾さん(40)の案内で、千葉県浦安市にある1軒の2階建てモデルハウスを訪ねた。省エネ住宅といえば「屋根には太陽光発電、室内は『エコ家電』だらけ」くらいしかイメージできない記者に、今泉さんは「少ないガソリンで長い距離を走るように造られた低燃費車と同じようなものだと考えて」と教えてくれた。
モデルハウスの外壁と内壁の間には「ロックウール」という断熱材が入っている。厚みは10センチ近く。窓がアルミサッシではなく樹脂サッシなのは、アルミは樹脂より約1000倍も熱を通しやすいためだ。室内の広さは床面積で60畳分あるが、設置されている冷暖房器具は、6畳分のエアコン1基だけ。「冷房は高めに、暖房は低めに温度設定しても家全体が快適だし、消して寝ても朝は1、2度しか室温が変わっていない」。今泉さ…
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