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西日本豪雨

高齢者ほど避難考えず 自分が安全な場所にと

広島、岡山、愛媛3県の住民計900人対象アンケート

 高齢になるほど自分が安全な場所に住んでいると考え、避難しない--。7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた広島、岡山、愛媛3県の住民計900人を対象としたNPO法人のアンケートで、こうした傾向が浮かび上がった。担当者は「年を重ねるほど『これまでは大丈夫だった』という経験が逆に作用しているのでは」と分析している。

 アンケートは7月26~31日、NPO法人「環境防災総合政策研究機構」(東京)が実施。西日本豪雨で避難勧告が出された自治体のうち、抽出した49市町でアンケート会社に登録している住民にメールを送り、各県300人から回答を得た。

 今回の豪雨で避難したかどうかを尋ねたところ、20~39歳の35%が、自宅の2階に逃げるなどの「垂直避難」を含めて何らかの避難行動を取ったが、60歳以上では14%にとどまった。災害情報や周辺の状況を考慮せず、避難を考えなかったという人は20~39歳で18%だったのに対し、60歳以上では40%に上った。

 避難に消極的な人に理由を聞くと、「災害の危険性がない所に住んでいるから」と答えた人の割合が60歳以上で5割を超えた。20~39歳は2割程度だった。高齢者ほど同じ場所に長く住んで災害に遭わなかったという経験則から、「安全神話」を持ちやすいとみられる。

 同機構の作間敦・主任研究員は「そもそも避難するという選択肢を持っていない高齢者も多い。家族や友人、地域が一体となって意識改革を進めていくことが重要だ」と指摘している。【高橋祐貴】

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