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宮崎

6人遺体 「こんな小さな集落で」近隣住民声震わせ

次男とみられる遺体がみつかった川の上の橋を調べる捜査員ら=宮崎県高千穂町で2018年11月26日午後7時21分、森園道子撮影
宮崎6人殺害事件の人物相関図

  静かな山あいの集落で26日、女児1人を含む6人が痛ましい遺体で見つかった。宮崎県高千穂町押方(おしかた)の民家で6人が殺害されたとみられる事件。一体、何があったのか。付近の住民らは不可解な事件に衝撃を受け、不安を抱えたまま夜を過ごした。【清水晃平、城島勇人、中里顕】

 「こんな小さな集落で殺人事件が起きるとは……」。近くの50代女性は声を震わせた。見つかった6遺体は、民家に住む飯干保生(いいほしやすお)さん(72)一家6人のうち次男昌大(まさひろ)さん(42)を除く5人と、次男の知人とみられる松岡史晃さん(44)と判明。女性は「仲の良さそうな一家で、女の子はまだ幼いのに。可哀そうに……」と涙ながらに話した。

 同じ集落の男性は「ここは、みんなが助け合って生きている親戚みたいで和気あいあいの集落だ。保生さんは働き者のいい男でトラブルなんて聞いたことはなく、事件が起きたことにただただ驚いている」と話した。

 保生さんは、牛の生産をしながら茶や米、シイタケなどを作っていた。元JA職員の男性(74)は「飯干さんはJAの組合員で真面目でいい人だった」と語った。別の男性(32)は「林業もやっていて夏の暑い日も一日中、山に入って下草刈りをしていた。事件を聞いて絶句した」と振り返った。

 次男の長女で小学2年の唯さん(7)が通う小学校も対応に追われた。教頭らによると、26日朝に登校してこないため、担任が自宅と両親の携帯電話に電話したがつながらなかった。教頭が自宅を訪ねても不在で玄関の引き戸には鍵がかかっていた。午後に報道で事件を知ったという。

 唯さんは算数でかけ算を習っているところで、2の段と5の段を上手に言えたという。授業中、自信がある時は自ら手を挙げて答え、正答だった時の笑顔が可愛らしく印象的だったという。近くの女性は「この地区は子供が少ないので誰からも可愛がられていた。本当に可愛らしい子だった」と悲嘆に暮れた。

 また、次男の長男、拓海さん(21)の勤務先の建設会社によると、拓海さんは高校卒業後に熊本で働いていたが、熊本地震を機に「地元で働きたい」と宮崎に戻って入社。関係者は「今日は初めて無断で出社しなかったので寝坊でもしたかと思っていたらニュースで事件を知ってショックを受けた。早く仕事を覚えようと一生懸命働いていた」と話した。

 一方、民家から約2.5キロ離れた橋の下の五ケ瀬川からは遺体が見つかり、県警は行方が分からなくなった次男の可能性があるとみて調べている。民家近くの住民らによると、次男は同県五ケ瀬町の木材会社で運転手をしていた。朝早く自宅を出て夜遅くまで仕事をしているため、顔を合わせることはほとんどなかったという。

 同社関係者は「うちの従業員で間違いない。真面目で誠実で仕事熱心だった」。木材会社近くのガソリンスタンドの従業員は「よくトラックで給油に来ていた。人当たりのいい人だった」と話した。

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