中野繁さん

日本人初、米魚類野生生物局「ヒーローズ」選出 37歳で死去、多くの後輩育てる

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在りし日の中野繁さん=友人の徳田幸憲さん提供
在りし日の中野繁さん=友人の徳田幸憲さん提供

 元京都大助教授で、川と森の生態系のつながりを実証した中野繁さんが今年6月、環境保全への貢献を認められ、米内務省の魚類野生生物局から「コンサベーション・ヒーローズ」に選ばれた。2000年、海難事故により37歳の若さで生涯を閉じたが、その遺志は国内外の生態学者に受け継がれている。【阿部周一】

 6月、米ウェストバージニア州にある魚類野生生物局の研修施設に1枚のパネルが飾られた。写真の中で、大きなニジマスを手にした中野さんが笑みを浮かべている。

 米国で野生生物保護を所管する同局は1998年から「ヒーローズ」の顕彰を始め、これまで著書「沈黙の春」で農薬汚染を告発したレイチェル・カーソン氏(07~64年)やノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ氏(40~2011年)ら約80人を選んできた。日本人は初めてで、米国でほとんど活動実績のない研究者の選出も異例だ。それでも、同局職員のライアン・フォガティーさんは「ナカノの研究成果は並外れている。…

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